縁談の依頼

本人以外から(親から)

うららかな小春日和が続いています。ご家族の皆様にはいよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。わたしども家族皆大過なく平穏に過ごしておりますので、ご放念ください。

 本日は、○○様に折り入ってお願いしたいことがあり、お手紙を差し上げます。じつは、○○に勤めております次男○○のことです。今年○○歳になりますが、未だに独身です。わたくしどもの周りにはもうかなり前から気がせいておりましたが、仕事一本槍の○○は、そんな話には一向に無関心でした。ところがこのところ、本人も不安になるらしく、そろそろ重い腰を上げかかっております。職場は男性ばかりで、なかなかよいお相手が見つかりません。

 そこで、お顔が広く多くのご良縁をおまとめになっている○○様に、どなたかよい方を紹介していただければと思い、謹んでご依頼申し上げる次第です。

 本人は、明朗快活で子供が好きな人であればと申しております。

 後日改めまして履歴書と写真をお持ちいたしたいと思いますので、この件お心に留めておいていただければ幸いです。           かしこ


拝啓

向夏の候、いよいよ御清祥のことと大慶に存じます。平素は格別の御芳情を賜り誠に有り難うございます。

さて、お顔のお広い貴方様を頼りにさせて頂き、たいへん不躾なお願いで恐縮ですが、息子に適当な結婚相手を御紹介頂けないでしょうか。結婚の相手は本人に任せるのが最もよいとは存じますが、仕事がらなかなかその機会にめぐまれませず、とうとう○○歳を越えました。誠にふがいないことと存じる次第ですが、お顔のお広い貴方様ならば○○のいいお相手も御存じでいらっしゃるのではと存じます。

○○は仕事熱心で残業や休日出勤も精力的にこなしております。しかし、もともとスポーツが好きで、忙しい中でも毎朝のジョギングだけは欠かしません。仕事の虫のような無骨者にも付き合ってくれるような明るい方がいらっしゃれば有り難いと存じています。もし、貴方様のおめがねにかなうお相手がいらっしゃいましたら、是非御紹介賜りたく、写真並びに身上書を同封のうえお願い申し上げます。

近日中に、御都合をお伺いして、ごあいさつに参上致すつもりですが、先ずは書中をもちましてお願い申し上げます。御多忙中誠にお手数をかけますが、なにとぞよろしく御高配賜りますようお願い申し上げます。

敬具


本人から

拝啓

○○の候、いよいよ御清祥のことと大慶に存じます。平素は格別の御指導を賜り誠に有り難うございます。

さて、お顔のお広い貴方様を頼りにさせて頂き、誠に厚かましいお願いを申し上げますが、私に結婚相手をお教え頂けないでしょうか。結婚の相手は自分でみつけるのが最もよいとは存じますが、仕事がらなかなかその機会にめぐまれませず、とうとう○○歳を越えました。誠にふがいないことと存じる次第ですが、お顔のお広い貴方様ならば相談にのって頂けるのではないかと存じます。私はどちらかと言えば明るい性格です。スポーツが好きで最近は、毎週テニススクールに通っております。おしゃべりな私の話をよく聞いてくれる心の広い方が希望です。もし、私に適しているとお思い下さるような縁がございましたら、是非御紹介賜りたく、写真並びに身上書を同封のうえお願い申し上げます。

近日中に、御都合をお伺いして、ごあいさつに参上致すつもりですが、先ずは書中をもちましてお願い申し上げます。御多忙中誠にお手数をかけますが、なにとぞよろしく御高配賜りますようお願い申し上げます。

敬具

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