受験前の息子を励ます手紙

 

拝啓

[名前:○○]。いよいよ受験が間近になってきましたね。日々本番に向けて頑張っている

ことと思います。

パソコン上では君といつもつながっているとはいえ、やはり実際に遠く離れて暮

らしていると、父として今の君が心配になるものです。そこで、応援とまではい

きませんが、多少なりとも人生の先輩として君に言葉を贈りたいと思い、ペンを

執りました。

 

[名前:○○]。最近自分に自信を失ってませんか?高校時代○○に熱中していた

頃、君はとても輝いて見えましたよ。どんなに辛くともその先にあるものを目指

し、今そこにある苦労に耐えようとする君の姿、それは美しいものでした。

 

今受験が近づいている中、自分を見失ってはいませんか?

月並みな言い方しかできませんが、人生には山と谷があり、必ずそのバランスは

保たれているものです。つじつまが合うようになっているものです。

今、仮に[名前:○○]がいるのが谷だとしたら、必ずその後にたどり着くところは、眼下

に輝くような雲が見える山の山頂です。

 

君はもう少しでその山頂に立とうとしています。これまでの努力が報われないと

いうことは決してありません。ここで気力がなくなってしまったら、せっかく登

ってきた山の頂を見ることなく、また下らなくてはいけません。それはあまりに

も寂しくはありませんか?自分に自信が無くなる、気力が無くなると言うこと

は、とりもなおさずそういうことなのです。

 

その頂に立つためには強い精神力が必要です。何が何でも登ってやるぞというが

むしゃらな精神です。君にはその力があります。今はそれを見失っているだけな

のです。

 

思い出してください。どんなに辛いことでも耐えてきた忍耐力ある自分を。自分

はやれるんだという自信を。その記憶が蘇ったとき、憑いているものも取れ、目

指すべき場所が見えてくるでしょう。

 

そして素晴らしい春が君を待っているはずです。

 

食事と風邪だけには十分注意してください。また寮の皆さんにも宜しくお伝え下

さい。

 

敬具 

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