創 立記念式典・同窓会会長あいさつ


本日は、〇〇高等学校創立周年、おめでとうございます。諸先輩方をさしおき、このような晴れの席に臨んでお祝いを述べることができますことは、本校の卒業 生として光栄この上もございません。


「光陰矢の如し」と申しますが、早いもので、私がこの学校の門をくぐってより××年の歳月が流れていきました。


当時この辺りは一面の畑で、私たちはその間を縫うように登校したものです。のんびりとした、ずいぶん昔の話ですが、この高校で過ごした三年間は、私たち卒 業生にとっては決して忘れることのできない、楽しい思い出です。


高校生活で得られる幸せの一つは、生涯を通じての友だちができることです。高校は学問を教える場所でありますが、一方、良い友だちを作って美しい友情が育っていくところでもあります。


そしてその友人は、同じ学年だけとは限りません。先輩、後輩、そして時にはそれが先生方ということもあるでしょう。


そのことが人生においていかに貴重なものであるかは、諸君がこの学校を卒業して後、年とともに理解されてくると思います。




〇〇高等学校も創立××年、而立(じりつ)の年を迎えました。ようやく一人前になったというところでしょうか。


本校の”自主独立”という校是も根づき、自由な雰囲気のもとで学んでいる皆さんを見ると、あのしなやかな若竹を連想いたします。


しかし、この伝統も一朝のもとにできたものではありません。諸先輩、各先生方が××年の間、大切に育て引き継いできたのです。


これからどんなに大きく成長していくか、あの大空に向けて伸ばしていくか、それは君たちの手にかかっています。どうかより一層の飛躍をお願いします。


〇〇周年を契機とし、先生方、関係者の方々の今後のご努力を期待するとともに、私たち同窓生もより一層のご支援をお約束いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。



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