敬老の日でのあいさつ 様々

敬老の集いにおける来賓祝辞  (幼稚園経営者)

おめでとうございます。お見受けしたところ、皆さんたいへんお元気のようで、なによりのこととお喜び申し上げます。

御承知のように,現在の医学の進歩と衛生思想の普及によって、世界的に平均寿命が伸びております。
日本人の平均寿命は女87.05歳、男は80.79歳に達しています。百歳以上の方も増えております。

皆さんも御家族のため、長寿を全うされるよう、お願いを申し上げます。

皆さんは、これまでの長い間、一家のため、社会国家のために働いてこられました。そのおかげで家が保たれ、日本もこのような成長発展を遂げたのでございま す。皆さん、本当に御苦労さまでございました。

高い所からでございますが、心から御礼を申し上げる次第でございます。

私にも79歳になる母がおりますが、遠く離れておりますので、気に掛けながらも平生は無沙汰を続けております。

こちらへ参る道すがら、お父さんお母さんの手を取ってくるお子さんがた、車で送ってこられる御子息がたを見るにつけ、そばにいてやれたらなぁと思いまし た。

この会場にはお子さんがたが・・と申しましても立派に成人された方々ですが・・、たくさんおいでになっていらっしゃいます。どうぞ、今後ともお父さんやお 母さんをよろしくお願いします。

私は幼稚園を経営している者でございますが、本日敬老の日に当たって、園児たちに、おじいちゃんやおばあちゃんに優しく、今日だけでなく、これからもずっ と優しくしてあげようと話したわけでございます。皆さんにおかれましては、これからもお子さんやお孫さんのよき相談相手として、御一家の柱として、お元気 に長寿を全うされることをお祈りして、敬老の日のお祝いの言葉と致したいと存じます。


敬 老の日の集いにて
町内会幹事のあいさつ


皆様、本日は〇〇町主催の敬老の集いにようこそおいでくださいました。

敬老の日にあたり、この町の70歳以上の方々をお招きいたしましたが、このように多くの皆. 様においでいただき、主催側を代表して深く感謝いたします。

まず初めに申しあげなくてはならないのは、なんといっても皆様のお元気なご様子についてです。どなたのお顔も輝いておられます。なかには、ワシには持病が あるといわれる方がおられるかもしれませんが、いえいえ、その持病はその方の気力の前に這いつくばっています。さもなくては、このように活力に満ちたご様 子、力強いまなざしは到底生み出せません。

今のお元気なご様子をなによりお喜び申しあげま加えて、これから先もますますご壮健でありますようお祈り申しあげます。

さて、私たちが"敬老"と申しあげるとき、その内容はいったいどのようなものでしょうか。私は、大きく四つのポイントに分けられると思います。

第一は、私たちを育ててくれたことです。生んで育ててくれた両親はもとよりです。私たちが今日までに育つには、実に多くの目上の方々のお力添えがあったの です。学校の先生や職場の上司ばかりではなく、いたずらをしかってくれたおじさん、おばさん、この方たちがいてこその私たちなのです。有形無形の教え、励 ましがありました。

第二は、私たちの住む国、この街を今のように作ってくれたことです。国や地域のあり方への思いは、1人1人相違もありますが、70年以上も戦争を起こさ ず、世界でも有数の豊かさを得ていることは、まさに皆様の苦労と尽力のたまものです。昭和前半のあの不幸な戦争を体験し、反省と克己のうちに今日を作りあ げた皆様に、私たちは敬意と感謝を表します。

敬老"の第三は、ほかでもありません、皆様の存在そのものです。長い人生を歩んでこられた方の尊さ、すばらしさへの敬虔と讃歌です。人間の長寿は単に歳月 を経過してきたというだけにとどまりません。体験、知識の積み重ねがあり、それぞれのいわば哲学を作りあげています。その前に生きるという人間最高の努力 をなされてもいます。若者は、この一点をもってしても皆様の前に頭を下げなくてはなりません。

そして第四。それは、皆様がさらに前向きに生きていこうとする姿勢への敬意です。皆様は私たちの先達であり、他でもありません、明日の私たち自身なので す。皆様が誇りをもち、積極的に日々を過ごしている姿勢こそが、私たちを勇気づけ、次の一歩を進ませてくれるのです。

二一世紀は少子高齢化社会といわれます。高齢があたりまえになると敬老の精神も減少するのではないか、などという声がありますがこれはとんでもないことで す。先にあげた敬老の四つのポイントに見るように、その人が人生を誠実に生きるならば、自分自身を大切にするならば、敬老の心は必然的に生み出されます。

私たちは、日々”敬老"の心が欠けていないかをチェックし、それによって間違いのない生き方をしているかどうか確かめることを心がけたいと思います。そし て毎年の敬老の日、この日はその心がけの1年の総決算の日であると考えております。皆様、私どもにとってなくてはならない方々です。

まだまだ人生の道を尋ねることもありますし、叱ってもらわなくてはならないこともあるでしょう。そのときはどうぞよろしくお願いいたします。また、そのと きのために、いついつまでもお元気でいていただきたく、重ねてお願い申し上げます。


  敬老会の来賓祝辞

今日敬老の日を迎え、この席で皆様の明るい元気なご様子を拝見いたしまして、私も大変うれしく存じております。
戦後老人を敬うという習慣がだんだん薄れてきまして、私もなげかわしく思っている次第ですが、ここにお集まりの皆様方は皆さんお幸せそうな方ばかりで何よ りと存じます。

このごろは平均寿命も伸びまして、元気に働くお年寄の姿もよくお見かけしますが、皆様もどうぞいつまでも若い心をもって、人生は七十からというくらいのお 気持でいらっしゃってください。

今日も各地でいろいろな集いが開かれておりますが、この会場でも後ほどいろいろ催物などもございますようで、皆様もごゆっくりお楽しみください。

思うに、わが国ではまだ諸外国にくらべ老人の福祉も十分ではございません。一日も早くお年寄に対する国家的な保障制度の実現をうながさなければなりませ ん。また、老人を敬愛する思想を世に浸透させ、老人自身もおのおのがその地位を自覚して、老いも若きもお互いに人格を尊重しあっていきたいと思うのであり ます。

それでは今日の意義ある会にのぞみまして心から皆様のご健康とお幸せをお析り申しあげお祝いの言葉といたします。

敬 老会でのあいさつ(主催者)

皆さん、今日はようこそおいでくださいました。 今日は敬老の日です!

皆さん方の長寿を祝い、幸せを祈るための、目出度い集まりでございます。

昔からわが国では孝行の道が非常に尊ばれ、長老を敬うという美しい考え方が重んじられてまいりました。

ところが昨今の政治の混乱は、道徳まで地に落とし、孝行など非民主的なものだという間違った考え方から、高齢者を軽視したり、邪魔者扱いをする風潮が、さ も新しいことのように見られました。

誠に寒々しい気持ちがいたしましたが、やはり、まちがった考えは是正され、現在ではまったく掃されつつあります。

憲法によって、健康で、明るい、文化的な生活は、高齢者にも与えられているのです。したがって、敬老の日を機会に、私どもはあらためて、敬いの心と、感謝 の心をもって老人をいたわり、なぐさめ、励まし、心からの支援を送りたいと思います。 

また高齢者の方々におかれても、生きている限り、人生をはかなんだり、希望をなくしたりすることなく、みんなに愛されて、楽しい余生を送っていただきたい と思います。

今日はみなさん、一日ゆっくりくつろいで、大いに笑ってください。そして、日ごろのうさを発散して陽気に楽しんでください。

では、より一層のご健康を祈って、今日のお祝いの言葉といたします。   



この味噌そばを食せずして死ねるか!




敬老会での謝辞(代表)

本日は、私たち高齢者のために、盛大な慰安会を開きくださり、ありがとうございました。

ご出席の方々から、ありがたいお祝いのことばや、記念品をいただき、厚くお礼申し上げます。

私たち高齢者にとって何より嬉しいのは、温かい人の心であります。
年を取りますと、次第に頑固になり、何事によらずひがみ根性ばかり強くなってまいります。そして、年中つまらぬことばかり気にして、くよくよ思い患うこと が多いものです。

温かい人の心に接したとき、私たちにも生きる希望がわいてまいります。年寄りであっても、なんらかの形で、社会のためにお役に立ちたいと願っている私たち でございます。人間として、この世に生きる希望もなく手をこまねいで死期を待つなどということは、まったく寂しいかぎりであります。

口ばかり達者で、身体の方は思うにまかせない私たちですが、まだまだ働けるんだ、まだまだ若いのだという気持ちをいつも持っております。

これを機会に、私たちは手を握り合って、高齢者でなければできないことをして、社会のため、みんなのために尽くしていきたいと思います。

それが、今日の皆さま方の温かいご厚情にお報いすることのできるただ一つの道であろうと考え、今日のお礼のごあいさつといたします。





主催者のお祝いの言葉


皆さま、本日は、ようこそおいでくださいました。

かくも大勢のお元気なお姿を拝見し、主催者といたしましても、誠に嬉しい限りでございます。心から皆さまに、敬老の日のお慶びを申し上げる次第です。

本日ここにご臨席頂いております皆さま方は、いわば私どもの先輩として長年に渡って社会に貢献されてまいられました。

現在こそ社会の第一線を退かれておられますが、こんにち私どもが繁栄した社会の中で恵まれて暮らしていられますのも、ひとえに皆さま方がそのいしずえを しっかりと築いてくださったおかげにほかなりません。

私ども後輩、さらにはもっと若い世代も、そのことを肝に銘じていなければならないと思います。
敬老の日のお祝いを真に意義あらしめるためにもそうでなければなりませんし、そうした先輩たちの果たされた業績をなおざりにするところに、まことの文化 的、民主的な社会はあり得ません。

本日はおくつろぎいただき、長寿への鋭気をお養いくださいませ。

老人代表のお礼の言葉

 本日は、敬老の日ということで、私どものような老残の身にある者たちをお招きいただき、このような盛大なるお祝いの会を開いてくださいまし て、 誠にありがとうございます。

ここにお集まりになった方々は、私を含めまして、みな70歳以上の男女と伺っております。

思えば、私どもがこの世に生をうけてから、実に 四分の三世紀が経つわけでございます。本当に様々なことがありま した。まさに激動の時代の生き証人とも申せましょう。

そんな私どもがつくづく感じますのは、平和な世の中の有難さです。平和ほど、私どもにとって尊重すべきものはありません。

しかるに、いまだ世界のあちこちでは、人間同士が殺戮のかぎりを尽くしての戦争が行われており、 毎日の新聞を読むにつけ心が痛んでなりません。

私どもの願いはただ一つ。世界中が平和になって、地球そのものをも破壊しかねない戦争が永久に抹消されることです。