小学校入学式で校長のあいさつ

皆さん、こんにちわ。今日は入学おめでとう。皆さんはきっと今日の日が来るのを、まだかなあまだかなあーと、指折りかぞえて待っていたに違いありませんね。

先生もそれから一年生から六年生までのお兄さんやお姉さん方も、皆さんの元気のよいお顔を早く見たいなぁと、キリンさんのように首を長くして楽しみに待っていました。

今日から皆さんは、この小学校の一年生です。この小学校は皆さんの学校です。広いグランドも、ジャングルジムも、砂場も、鉄棒も、みんなこの小学校に来ている皆さんたちのものです。明日から、毎日、元気に学校にきましょうね。

そして、皆さんの前でニコニコしていらっしやる、受け持ちの先生に、字を教えていただいたり、算数のお勉強をしたり、お遊戯をしたりしましょうね。

皆さんは、学校では先生の言うことをよく聞いて、元気よく「ハイッ」とお返事のできるよい子になりましょう。

もう幼稚園や保育園ではないのですから、自分のことは、自分でやるようにしましょう。朝は、お母さんに起こされなくても、ひとりでさっと起き、洋服も自分で着られますね。そのほか、自分のことは何でも、キチンとできるようにしましょう。そうすると、学校のお勉強も、きっとよくできますよ。

今日は、これから皆さんの入学のお祝いに、この学校の皆さんのお兄さんやお姉さんになる、上級生のかたが、お話や、歌や、ダンスで、みなさんの入学をお祝いしてくれるそうです! 楽しみですね。

皆さんも学校に来てお勉強をするようになると、すぐ、お兄さんやお姉さん方と仲良しになるでしょう。今日からl年生です。おめでとう!

入学式で父兄だけへの校長のあいさつ

本日は、お子さまのご入学おめでとうございます。このなかには、初めてのお子さんを入学させる方もおいでのことと存じます。この六年間、手塩にかけられ、本日を迎えられるまでのご苦労はなみたいていではなかったことと思います。そのご苦労に敬意を表しますとともに、これから六年間、私どもの学校の生徒としてお預りいたしますことについて、お願いしたいことなど、少々お話ししたいと存じます。

小学校の低学年は、学校の教育と家庭のしつけが一体とならなければ、本当の教育目的を達成することはできません。学校へ入れれば、しつけは学校ですべてやってくれるとお考えになられる方が最近は多く、子どものお行儀の悪いのは、すべて学校の責任とおっしゃる方がよくありますが、学校は、からっぽの壷をお預りして、それを充たしてやるところではありません。

しつけの基本は、どこまでもご家庭にあるのですから、この基本訓練のできていないものは、学校ではのばすことはできないのです。子どもの間違った自由やわがままには、親として毅然とした態度をもって叱ってくださるようお願いいたします。しかし、何と申しましても、いままでの比較的自由な幼稚園・保育園と違って、規律のある小学校の環境は、お子さん方には心身ともに疲れるものです。そこで、これからは、心と体の双方で格別のご関心をお寄せいただきたいと思います。

体の方は、朝起きたとき、学校から帰ったときなど、外見から容易にわかり、お医者に見せればよいのですが、心の方は、外見では、なかなかわかりませんので、親と子の間にコミュニケーションをつけていただくことが第一であります。つまり、面倒がらずにお子さまのお話し相手になっていただきたいと存じます。

お子さまが学校から帰られると、学校であったことをお話しするものです。そのときは、父兄の方がよい聞き手になってくださると子どもはお話しじょうずになりますし、子どもの考えていることが分かります。これはとても大切なことでございますので、これから六年間を通じて、ずっとよいお話し相手になっていただけますようお願いします。

また、この話し合いの中で大切なのは、ほめること、励ますことです。よく上の兄弟と比較して、子どもの批評をする親ごさんがいらっしゃいますが、これは本人のためにも、兄弟のためにもマイナスになります。そこで、ほめたり、励ましたりは、その子自身のことについて、「この前はよかったのだから、がんばらなくては」という具合に話しますと、子供も納得します。また時によっては、「パパは字がへただったのに、○○の方がよっぽど上手だよ」、というように、お父さん、お母さんがお子さんと同じレベルで比較され、親という威厳から少しスキをみせることも、お子さんには大変な希望と親しみを与えるものでございます。

くり返して申しますが、学校とご家庭とが一体となってはじめて、教育の目的が達成されます。そのためには、お気軽に学校へお出かけくださいまして、授業参観をなさったり、担任の先生とお話しくださるのが最良の方法だと思います。とくに、PTAの会合にはぜひお顔をみせてください。

お子さまのご入学をお祝いいたし、日ごろの考えをのべましてごあいさつといたします。


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