小学校創立記念式の来賓祝辞

私からもなにかお祝いの言葉を述べるようにとのことでございますので、お言葉に甘えて、思い浮かぶままを申し上げることにいたします。

ただいま校長先生の式辞や、市長さんのご祝辞にもありましたように、この学校が生れてから百年になり、今日はその誕生日にあたるお祝いなのだということです。

個人的なことになって恐れいりますが、私の父がこの学校の最初の入学者の一人で、第一回の卒業生でもあります。また、私は、第××回の卒業生で、確か市長さんより五、六年の先輩であるとおぼえております。

その私が卒業しましてからでさえ、さらに50年という月日が過ぎて百歳の誕生祝いをするのですから、誠ににおめでたいことでありまして、今日ここにお集りの皆さんは一人残らず、自分も百歳まで長生きをしたいものだとお思いになられるでしょう。

しかし、長く生きたということは、その人ご自身にとっては幸福であり、満足できることかもしれませんが、社会全体から見れば必ずしもそれほど尊いといえるかどうか疑問があるように思います。

川は長さで価値が決まるものではなく、人間やその他の生物にどれだけ役に立っているかということで決まります。

学校も、歴史が古いというだけでは、税金を食うだけですからあまり自慢になりません。

幸い私たちの母校である鶴舞小学校は、歴史が古いというだけでなく、その教育内容は常に新しく、校舎その他の設備は県下でも指折りの優秀さを誇っています。

市長さんをはじめ、市民は学校のこととなればお金と労力を惜しまずにこれにあて、先生方はこれまた県内から選りすぐったお方ばかりが集まっています。

こうした立派な学校で勉強のできる生徒の皆さんは、本当に幸せだと思います。

これからも学校関係者、市民、生徒が心を合わせて、この輝かしい歴史と伝統を持った立派な小学校を、ますます良い学校に築きあげていきたいものです。

本校に学んだことのある者の一人として、心からの願いをこめてお祝いを申しあげます。

毎日行列200mオーバー! 至高の中華そば!!