婿養子の媒酌人のあいさつ

 

 本日鈴木、高本両家のご慶事にあたりまして、不肖私が媒酌の大任を拝し、ここに新郎、新婦のお二方を皆様にご紹介申しあげますことは、私どもの大きな喜びとするところでございます。

 陽春うららかなこのよき日を選びまして、鈴木秀規さん高本恵理子さんの結婚式は、ただ今当ホテルの大神官神前において、ご親戚一同ご参列のもとに厳粛に取り行なわれ、新しいご夫婦の結ばれたことをここにご報告申しあげます。

 新郎秀規さんは山梨県塩山市のご出身で、鈴木英太郎、くみ子ご夫妻の四男に生まれ、郷里の高校を経て山梨大学土木科をご卒業されました。直ちに建設省へ就職され、間もなく技官に任官、そして現在は第三課勤務で係長補佐でございます。

 新婦恵理子さんは東京神田のお生まれで、高本秀次・安乃ご夫妻の一人娘としてご両親のご寵愛を一身に受けて成人されました。△△短大を卒業され、直ちに新興商事の経理課へお勤めになり、このご結婚で退社されたのです。さてお二人は昨年の十月、私どもの宅にてお引合わせ申上げましたところ、お二方とも絵のすきなところから、お話がはずみ、ご交際も三月ばかりで、ご婚約なされ、今日のご結婚となりました。なお、新郎秀規さんは新婦の姓高本を名乗られ、新婦のご両親と同居されることになりました。いうまでもなくご養子として高本家の大黒柱になられたわけでございます。秀規さんを迎えられて高本家のお喜びはひととおりではございません。

 お二人におかれましては、今日ただ今から新しい人生行路が始まるのでございます。どうかお互いの思いやりといたわりで、どんな苦難も乗り越えてください。その前途の多幸を私たちは心からお祝いする次第でございます。

 本日は皆様まことにありがとうございました。鈴木・高本両家になりかわりまして厚く御礼申しあげますとともに、若い二人の上に一層のご支援を賜わりますよう、お願い申しあげます。

 会場の席次その他につき不ゆきとどきのあることと存じますが、何卒お許しを願いあげます。まことに粗餐ながら、ごゆるりとお過ごしくださいますよう、これをもちまして私のごあいさつといたします。


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