修子さんおめでとうございます。あなたの初々しい花嫁姿を拝見しておりますと、あなたが入社された日のことが、思い出されてなりません。セーラー服姿で、おさげ髪をぴょこんと下げて、私たちの前にあらわれたあなたは、少女らしくて仕事をさせるのが可哀そうみたいね、なんて課の人と話し合ったものでした。ところが、一見ひよわそうにみえたあなたが、仕事にとりくまれたら、とても粘り強くて、またまたびっくりさせられたものでした。

 そのあなたが伊東さんとの愛情を、三年もの間大切に大切に育ぐくまれてこられ、このよろこびを迎えられることになったと、先ほどお友達の方々から伺い、よかったことと私も心からお祝いを申しのべさせていただきます。

 あなたは、会社でもとても品物をていねいに扱っておられました。鉛筆一本でも、ペン軸でも、いつもそのものの気持をよく理解しているように思われるほどていねいに扱っていらっしゃって、年上の私のほうが教えられることが多くありました。

 ものを大切に、ていねいになさる優しいお気持が、伊東さんのお心をとらえられたのでしょうか。結婚なさいましてからも、いつもいままでのように、ゆったりと遠くから包むように、あなたのご主人を迎えてあげてくださいませ。お勤めをやめられて、奥さま業に専念なさるあなたのご家庭が、いつもあたたかく、希望の光に包まれていますように、心からお祈りいたします。本日はお招きをありがとうございました。


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