中古車をとことん安く買う方法 その1
10年頑張ってくれたローレルよ、ご苦労さん

 

私はこの度、丸10年乗ったニッサンローレル(V6 ターボメダリスト2000)から、三菱ディアマンテ(V6 SE-V 3000)へ乗り

換えた。

ローレルは、走行距離14万キロ、これまでの主立った故障はターボタービンが一度焼き付いたことがあったくらいで、メカ系の故障は皆無に等しかった。今現在はマフラーが腐って穴が開き、少々うるさいが、普段乗るには全く支障がない程度である。塗装面でも非常に丈夫で、「当時のニッサンはいい仕事してたんだなぁ」と思うくらい、過去の栄光が所々に感じられる車である。性能面でも、「FRターボが実力を出せば、このくらい凄いんだぜ。」と足下から語りかけられるような、その加速性。しかしそれでいて車内の静粛性も抜群な車だった。

ところが私は昨年あたりから、なぜか現行の三菱のディアマンテに心が奪われ始めた。だいぶ柔らかくはなってきたが、まだそれでもB○Wを意識したようなフロントマスク、実に個性的なリアの盛り上がり。そして今話題のGDIエンジン。三菱の「世界初」好きな性格が満載のフラッグシップモデルである。(三菱の役員しか乗らないというデボネアは除く(^_^;)

 

 

 


捜索難航

私は今流行のファミリーカータイプが苦手で、車なら高級セダンか、逆に思いっきりスポーティなものかと、両極端な好みを持っている。普通なら子供も生まれ、これからも増えようものなら躊躇なくファミリーカータイプを選ぶのだろうが、私はへそ曲がりでセダンを選んでしまう。まして背の高いワンボックスカーは我が家の車庫には入らないし・・・・。

 

てなわけで、ディアマンテの中古車を探しをスタートしたのが今から半年前。はじめは県内の中古車展示場から探し始めた。県内各地に出向いて、色々と探し続けたが、なかなかタマが出てこない。県内最大規模を誇る県立スケート場での展示会にも、なんと一台もなかった。(800台の中古車中ゼロですよ)

そこで三菱の本荘営業所所長が私の店を訪れてくれたときに、その理由を聞いてみた。すると・・

1.世間に出回っているタマ自体が少ないから。(不人気)

2.非常に丈夫な車ゆえ、一度購入した人は、長く乗り続けるから。・・

という答えが返ってきた。これでは県内での購入はお手上げだ。

そんな途方に暮れていた私に救いの手が伸びてきたのは、東京からだった・・・。

 
オークション

東京で働いている父の同僚が、車の個人売買をしている人と知り合いという知らせが入ってきたのである。要するにオークショニアである。

この人を通すと、中古車業者に回る前の段階で車を買うことができる。従って余計なマージンは発生せず、一般中古車販売業者で買うよりも、20万〜30万円ほど安く入手することが可能なのだ。ただしこの購入方にはいくつか問題点もある。

まずオークションで買うには、もちろんローンなど分割払いが組めない。現金購入が原則だ。また、現車を確認するすべがほとんどない。したがって物の判断はそのオークショニアに一任する形になる。

 

私がそのオークショニア T氏と知り合ったのが8月のことであった。彼の話すところによれば、自分が参加するオークションは、週に3度あり、もし希望の車種が出品されるようだったら、前日に電話で私に教えてくれるということだった。

私も初めのうちは、「東京で週に三度もオークションがあれば、すぐに見つかるだろう」と高をくくっていた。しかし現実はそんなに甘いわけはなかった・・・・。

 
待ちに待って・・・

9月になり10月になりと、次第に時は過ぎていく。しかし目的の車種は出てこない。グレードの低いもの(XE/エスパーダ)は次々と出てくるのだが、私が欲しいもの(SE-R/SE-G)はサッパリなのだ。たまに出てきたと思ったら、「事故車」といわれ、ぬか喜びをしたことも数度。しかしT氏は、待ちくたびれた私に「いくら出てこなくても、事故車だけは絶対にお勧めできません。もう少し待っていただけますか。申し訳ありません。」とキッパリ言われた。私はこの一言で、「この人は信用できるな」と確信した。私のような客の中には、やはり欲しさ・安さにつられて、つい事故車に手を出す人もいるらしいのだ。その結果ラッキーにも何ともなければいいのだが、たいていの場合、まっすぐ走らなかったり、原因不明の故障を起こしたりすることが大半だそうだ。もちろんメーカー保障は効かない。私も「安物買いの銭失い」だけはしたくなかったので、さらに待ち続けることにした。

 

そして11月に入った。秋田の冬は早いので、できれば雪が降る前に購入したい。そんなふうに願っていたある日、ようやくT氏から吉報が届く。

グレード(SE-V)・色(フレーザーベージュ)は残念ながら希望通りには行かなかった。しかし予算の関係もあるし、その車にはアルミ&スタッドレスが付いているらしいとの付加条件に、思わずグラッときてしまった私。東京で車を購入する場合、ほとんどスタッドレスは付かないと思っていたので、これはラッキーだと思った。一日悩んだあげく、翌日T氏に購入の意志を告げる。T氏は早速売り主に交渉し(今回の売買はオークションで売れ残った物を買う形になった)、あっけなく交渉成立と相成った。

その価格はネットで調べる限り相場価格で、適当な値であった。

三菱

 

これでまず私は中古車を安く買う方法の第一段階を終えたことになる。

(もちろん、車両価格の消費税、オークションへの約定手数料(二万円ほど)と、オークショニアへの手数料・(相場五万円)は別途。※個人売買等、まだまだ安く買う方法はありますが、安心できる購入方として私が選んだベストな方法は以上のものでした。)

 

 
続き(購入約定から引き取りまでの間にすること)

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